ドラマ収録現場大混乱 衣装係も2メートル以内近づけない

公開日: 更新日:

 からみのシーン以外は、出演者は順番に一人ずつセットに入り、カメラ、照明なども最少人数に絞って、別々に撮影が進む。出番待ちの共演者が脇で見学しているなんていう、これまでのような光景はない。

 休憩時間も俳優・タレント同士で談笑したりせず、それぞれの部屋にすぐ引き揚げて過ごすのだそうだ。控室の行き来は禁止。

 演出もがらりと変わった。制作プロデューサーはこう話す。

「ボディータッチしたり、大声で叫んだりするシーンはカットしました。手を握り合う演出では、直前に消毒してもらいます。集団シーンはエキストラを極力減らしてCGでカバーし、無音声で撮影してあとから音入れします。目の肥えた人が見ると、コロナ前の収録か、コロナ後の収録かわかるんじゃないでしょうかねえ」

 NHK連続テレビ小説「エール」は作曲家の古関裕而がモデルで、出演者たちの歌が見どころのひとつなのだが、収録は歌唱シーンを飛ばして再開されたという。歌うときに唾が飛ぶからだ。


 屋外のロケなら問題は少なそうだが、「ロケバスは3密なので、いつもの倍の台数を用意しなければなりません。テントだ、チェアだ、ケーブルだと、消毒しなければならないものもすごく増えます」(番組AD)。

 主演俳優らは豪華お弁当やお菓子などをロケ現場やスタジオに差し入れるのだが、いまは飲食物の持ち込みは禁止だ。

(コラムニスト・海原かみな)

【連載】テレビが10倍面白くなるコラム

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到