来春WBCで侍Jを脅かすNPBキューバ人最強コンビはメジャー軍団より怖い?
巨人の守護神ライデル・マルティネス(28)が23日に行われたオールスターで、セ・リーグの先発として登板。156キロの直球や超スローボールを投げ込み、一回を3者凡退に抑えた。
巨人へ移籍した今季は、開幕から31試合連続無失点のセ・リーグタイ記録を達成し、ここまでリーグトップタイの28セーブ。中日時代の2022、24年にはセーブ王を獲得するなど実績は十分だ。
一方、球宴初戦のスタンドを最も沸かせたのは、全パの2番手で登板した同じキューバ出身、ソフトバンク最強左腕のリバン・モイネロ(29)だ。
四回2死で広島のファビアンを迎えたところで、なんと、右投げ用のグラブに交換。球場がざわつく中、投球フォームに入ると、124キロを2球続け、3球目で三飛に打ち取った。
前半戦8勝、奪三振数117はともにリーグ2位。防御率1.27は同トップの好成績を収めた。この2人は、来年3月のWBCで侍ジャパンにとって高い壁になる。さるNPB関係者がこう言った。
「キューバ代表ではモイネロがエースでマルティネスがクローザーを務めるでしょう。今の日本球界では突出していて、トップ2といっていい投手。日本はC組、キューバはA組のため、準決勝までは対戦しない組み合わせながら、日本の各球団は、モイネロとマルティネスをほとんど打ち崩せていないわけで、一発勝負の準決勝以降で抑えられてジ・エンド、なんて可能性も十分あり得る。メジャー軍団の米国やドミニカ共和国は警戒しているけど、キューバも怖いですね」
キューバは23年の前回大会準々決勝の豪州戦で、八回はモイネロ、九回はマルティネスが1点差を守り切り、4強入りに貢献した。2人はともに日本の球団の育成選手からはい上がった。日本育ちの最強コンビが来年、侍ジャパンの前に立ちはだかりそうである。