巨人が阪神脅かさず終われば阿部監督「全権剥奪」待ったなし…“史上初の屈辱”に肝煎り補強の機能不全

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 2003年のシーズンがそうだった。

 前年、ヘッドコーチから昇格した原辰徳監督が就任1年目でリーグV、日本一を達成。連覇を狙ったこの年は、オフにヤンキースにFA移籍した松井秀喜に代わる主砲として、指揮官たっての希望でヤクルトからペタジーニを獲得し、ダイエーから守護神のペドラザを引き入れるなど、陣容を整えた。しかし、開幕から阪神の独走を許し、宿敵に10勝17敗1分けと大きく負け越し。15.5ゲームの大差をつけられて3位に沈むと、原監督はわずか2年でユニホームを脱いだ。

「シーズン中の9月に辞表を提出した原監督は、当時の渡辺恒雄オーナーの慰留にもクビを縦に振らず、結局はケツをまくった。辞任の理由は、V逸の責任を取ったのではなく、その9月に渡辺オーナーからGMの権限を与えられて就任した三山球団代表との確執が表面化したことです。就任1年目の優勝で補強やコーチ人事などの発言力を一気に強めた原監督の権限を縮小しようと、三山代表が水面下で翌年のコーチ人事を独断で進め、原監督の補強要望をことごとく却下した。今季の巨人でも同じようなことが起こる気配です」(当時を知る巨人関係者)

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