カナダ在住の夫婦が悩まされていた「奇妙な電話」が1年間も続いたワケ
カナダのブリティッシュコロンビア州サレーに住むジョナサン・マッカラックさんとナターシャ・ラボイさん夫妻はこの1年、奇妙な電話に悩まされていた。
見知らぬ人たちから、「行方不明になっていたお宅の飼い猫トルボを見つけたので、謝礼を払って」という内容の電話が多い時には1日に6件もかかってくるのだ。
確かに夫妻は猫を飼っている。しかし名前は「マウザー」だし、そもそも行方不明になっていない。
最近になってその謎が判明した。ジョナサンさんが電話をかけてきた人に「この番号をどうやって知ったの?」と尋ねたところ、なんと「ウィズダムNY」という米ファッションブランドのTシャツに印刷されていたという。Tシャツは架空の猫「トルボ」の行方不明ポスターをプリントしたもので、それに電話番号も記されていたのだ。
同社に問い合わせたところ、「本物の電話番号を使用するつもりはなかった」と回答し、問題のTシャツはすでにオンラインストアから削除されたと述べた。しかし、なぜ、どのような経緯でこの電話番号が使われたかに関するきちんとした説明はされなかった。
夫妻は同社の対応に満足していない。ナターシャさんは「せめてTシャツくらい送ってくれてもいいんじゃない」と冗談交じりに語った。