「二重らせんのスイッチ」辻堂ゆめ著
「二重らせんのスイッチ」辻堂ゆめ著
大手システム会社に所属し、取引先の大手保険会社にシステムエンジニアとして常駐する雅樹は、ある日、職場に現れた刑事に強盗殺人容疑で逮捕されてしまう。身に覚えのない雅樹だが、見せられた防犯カメラに写る犯人は自分にうり二つだった。さらに、DNA検査でも現場で検出された血液と一致してしまう。取り調べが続く中、雅樹は本当に自分が罪を犯してしまったのかとさえ考え始める。
そんな矢先、弁護士が雅樹のわずかな記憶を頼りにアリバイを立証。無事に釈放されたものの、騒動の影響で仕事にも復帰できない。さらに、雅樹は自分とそっくりな男が職場や出身大学、そして地方の実家付近で目撃されていることを知り、ある疑念が浮かぶ。
仕掛けだらけの長編ノンストップミステリー。 (祥伝社 1012円)