著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

笑福亭仁鶴師匠はかなりの読書家だった 喉の手術は23回も

公開日: 更新日:

 1960年代後半から70年代、仁鶴師匠をテレビ・ラジオで見聞きしない日はないぐらい、毎日のように出演し、私(62)の年代の者にとっては文字通りアイドルでありヒーローでした。

■政治関係まで目を通す読書家

 30年近く前の劇場は、広い楽屋は2組で使われることが多く、長年漫才を書かせていただいている阪神巨人さんと仁鶴師匠が同じ楽屋になることが度々ありました。漫才の打ち合わせに伺った時にご挨拶をし、そのたびに「巨人君とこのネタ書いてんの、頑張りや」とか「よう来んなぁ~」とか声をかけていただく機会が増えていきました。読書家でもあった師匠の楽屋のテーブルには常にさまざまなジャンルの雑誌や本が置かれていました。

 ある日、政治関係の雑誌があったので「僕も(その本)読んでます」と言うと、「自分(君)も読んでんのん? 初めて(読んでる人に)会うたな~、ほんまかいな」とその日を境に一気に距離が縮まり、阪神・巨人さんがいない時も楽屋に伺うと「まぁ座りいな」と芸談や世相について話すようになりました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ