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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

男女間の論争を招いた「82年生まれ、キム・ジヨン」の衝撃

公開日: 更新日:

 昨年、韓国で一本の映画が論争を巻き起こした。その映画とは「82年生まれ、キム・ジヨン」。原作となった小説には韓国の女性たちが日常的に受ける差別や生きづらさが描かれ、“フェミニズム小説”とも称されている。

 韓国にフェミニズムの波が押し寄せたのはここ5年のこと。大きなきっかけは「江南通り魔殺人事件」といわれる。駅近くのトイレで20代の女性が見知らぬ男に刺殺されたのだ。「日頃から女性を憎んでいた」という犯人の供述に、多くの女性はミソジニー(女性嫌悪)が殺人の動機ではないかと感じた。

 小説「82年生まれ、キム・ジヨン」は事件から数カ月後に発売される。これが130万部の大ベストセラーとなり、2018年に発売された日本でも16万部を突破した。ただし韓国では、男性たちの批判が根強い。

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