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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「社台ファーム」吉田代表は日本ダービーをさらりと当てた

公開日: 更新日:

 芸能以外にも事件や人物ものなど、さまざまなジャンルの取材をしてきた。どんなテーマでも、根底にあるのは人間に対する興味に変わりはない。

 秋のGⅠレースの真っただ中にある中央競馬。貴重な体験として思い出すのが、現在も多くの競走馬を送り出している競馬界の雄、「社台ファーム」の代表・吉田照哉氏の取材だった。

 北海道千歳市。社台ファームの広大な敷地の中に、競走馬のためのさまざまな施設とスタッフたちの居住地などが点在する。ファーム内はすべて馬が優先。

 案内されたのはドーム形の体育館のようなゲストハウスだった。馬主から調教師・騎手らのための宿泊施設があるだけでなく、1階には高級レストランのような食堂とバーなどが併設されている。東京でスカウトしてきたというコックが、ゲストのためにだけ腕を振るうイタリアンを堪能しながら取材は始まった。

 馬の買い付けから育成まで陣頭指揮を執る吉田氏は物腰の柔らかい親しみやすい方だった。競走馬育成など専門的な話は割愛するが、吉田氏個人に焦点を当てた話の一部を紹介する。

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