2021年ブレーク必至女優7人 隠し玉からアラフォーの星まで

公開日: 更新日:

 2021年にブレークする女優は誰か。10代から30代まで幅広い年代から7人をピックアップした。

【選・高倉文紀】札幌市生まれ。美少女・女優評論家。雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで若手女優の取材や分析を手掛けるほか、「タレントパワーランキング」(アーキテクト)のランキング紹介サイト(https://tpranking.com/category/ranking)でコメンテーターをつとめている。「乃木坂46 Special 2020」(日経BP社)、「制服美少女情景図鑑」(玄光社)にも執筆。

 ◇  ◇  ◇

 10代の注目株筆頭は、春にスタートするNHK朝ドラ「おかえりモネ」に主演する清原果耶(18)。「あさが来た」「なつぞら」の2本の朝ドラでも助演したが、物語を引っ張る力がある凜とした存在感は主役でこそ魅力が生きる。プロ野球選手で言えば巨人の岡本が中心打者のオーラを持つのと同じように、次世代女優の「4番打者の風格」がある。

2000年代生まれのクリーンアップ候補

 その清原や「この恋あたためますか」(TBS系)で主演した森七菜と並ぶ2000年代生まれ女優のクリーンアップ候補として期待されるのが、スズキ・スイフトのCMにも出演中の山田杏奈(19)。1月8日に誕生日を迎えると20歳になるが、高校生時代から連ドラや映画で主演を重ね、20年には岡崎京子の人気マンガを実写化した映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」で主演。21年2月公開のホラー映画「樹海村」でも主演する。元気で活発な役と寡黙でクールな役のどちらを演じても物語から抜け出したかのようにリアルで深みのある演技を見せる抜群の演技力は、杉咲花二階堂ふみに通じる。

 20代の女優で注目したいのは、キャンプブームの火付け役となった実写ドラマ「ゆるキャン△」(テレビ東京系)で各務原なでしこ役を演じた大原優乃(21)。21年春オンエアの第2期にも出演する。「ようかい体操第一」をヒットさせて紅白歌合戦にも出場したDream5の元メンバーで、ソロになってからも雑誌グラビアで活躍した経験から、魅せる力とキラキラした存在感はピカイチ。

躍進する朝ドラ女優たち

 古川琴音(24)はNHK朝ドラ「エール」で二階堂ふみの娘役、「この恋あたためますか」では森七菜のルームメートを好演した。安藤サクラ岸井ゆきの門脇麦らの演技派女優を擁する芸能プロダクション「ユマニテ」に所属する新鋭で、古川も事務所の先輩たちと同様に地に足がついた演技を見せて視聴者の共感を集めている。令和においては、共感を得る力と好感度が女優に限らず人気タレントの必須条件となっているだけに、上昇気流に乗りそうだ。

 まだ知名度は高くないが、穂志もえか(25)は若手女優界の「隠し玉」的存在。20年は石原さとみが主演した「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ系)で入院患者を演じたほか、浜辺美波主演の「タリオ 復讐代行の2人」(NHK)にもゲスト出演。玉城ティナらを輩出した「ミスiD」の出身で、現在は黒木華らと同じ「パパドゥ」に所属。常識やルールからはみ出た役を演じるとハマる個性派で、クラシックバレエで培ったナイーブな表現も強みだ。

松本まりかに続くアラフォー女優の期待株

 1月9日スタートのドラマ「京阪沿線物語」(テレビ大阪・BSテレ東)に主演する小西桜子(22)は芸能事務所に所属せずにフリーで活動している変わり種。20年11~12月放送の「猫」(テレビ東京系)で連ドラ初主演。昭和歌謡的な魅力を持ち、素朴なヒロイン像が似合う。オジサン層の人気も集めそうな、いそうでいなかったタイプの女優だ。

 20年秋から21年3月まで2クールで放送されるドラマ「相棒 season19」(テレビ朝日系)で元白バイ警官の新人刑事・出雲麗音役を演じ、レギュラーに新加入したのが篠原ゆき子(39)。地方競馬のダート馬の末脚を思わせる、野性的で力強い演技が持ち味。「エール」ではヒロインの女学校時代のライバル生徒の母親を演じていた。21年春には主演映画「女たち」が公開される。タイプは違うが、30代半ばでブレークした松本まりかに続くアラフォー女優の期待株として、今後も目が離せない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情