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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジュニア「22歳定年制」導入 “ポスト木村拓哉”だったT君は

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(12)

 ジャニーズ事務所が新たに定年制を導入することが発表された。2023年3月から「満22歳以降、ジュニアに所属する者は活動継続について事務所と合意に至らない場合、活動終了となる」という制度を設ける。以前から指摘してきた事務所の弱点を補強する策を講じてきたのだと思う。

 ジャニーズはアイドル専門学校のようだといわれてきた。学校なら卒業があるはずなのに卒業の規定はない。結果、ジュニアのまま進学(デビュー)できずに、留年が長く続き年を重ねていく。途中、自主的に退学する者もいれば、不祥事を起こし退学させられる者もいる。

 アイドルとして活躍する子ばかりクローズアップされるのは仕方ないが、ジュニアの段階で退所していった子を何人も見てきたし、取材もしてきた。

■ジャニーズは初めて「進路」という言葉を使った

 10代後半のT君という子がいた。ジュニアの中でも“ポスト木村拓哉”といわれ期待されていた。

「ジュニアでも注目され始めると世界が変わる。収入はまだでも、とにかく女の子にモテる。今思えば“ジャニーズ・ジュニア”という肩書でモテたのだと思う」と語っていたが、若い少年にとってモテれば遊んでしまうのが道理だ。T君はすでに売れていた某アイドルグループの子と交際していた。

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