著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

「喜劇 お染与太郎珍道中」小劇場役者勢揃いの贅沢娯楽作

公開日: 更新日:

 小劇場の人気俳優たちが大挙して商業演劇の殿堂・新橋演舞場に出演し話題を呼んでいるのが本作。主演は渡辺えり八嶋智人(劇団カムカムミニキーナ)。

 芸巧者の2人を中心に小劇場の人気俳優を配し、技とひねりを利かせる小劇場ファンにも大満足の仕上がりとなった。

 舞台は江戸随一の米問屋「江戸屋」。主の久兵衛夫婦の一人娘のお染(渡辺えり)はお出入りの大名・赤井家の若侍・島田重三郎(宇梶剛士)と良い仲。

 ところが重三郎は主君の命令で京都の藩邸に呼び戻されてしまう。

 おまけに赤井家からはお染を殿様の側室に差し出せと無理難題。

 窮したお染は重三郎の後を追って京に向かうことに。しかし道中の危難を心配する久兵衛夫婦はお染に付き人を伴わせることに。白羽の矢が立ったのは手代の与太郎(八嶋智人)。丁稚にもバカにされるドジで間抜けな男だが、無類のお人よし。お染の付き人にはうってつけ。いざという時には助け舟を出す鳶の頭・べらぼう半次(太川陽介)もこっそり付き従う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束