著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

「喜劇 お染与太郎珍道中」小劇場役者勢揃いの贅沢娯楽作

公開日: 更新日:

 小劇場の人気俳優たちが大挙して商業演劇の殿堂・新橋演舞場に出演し話題を呼んでいるのが本作。主演は渡辺えり八嶋智人(劇団カムカムミニキーナ)。

 芸巧者の2人を中心に小劇場の人気俳優を配し、技とひねりを利かせる小劇場ファンにも大満足の仕上がりとなった。

 舞台は江戸随一の米問屋「江戸屋」。主の久兵衛夫婦の一人娘のお染(渡辺えり)はお出入りの大名・赤井家の若侍・島田重三郎(宇梶剛士)と良い仲。

 ところが重三郎は主君の命令で京都の藩邸に呼び戻されてしまう。

 おまけに赤井家からはお染を殿様の側室に差し出せと無理難題。

 窮したお染は重三郎の後を追って京に向かうことに。しかし道中の危難を心配する久兵衛夫婦はお染に付き人を伴わせることに。白羽の矢が立ったのは手代の与太郎(八嶋智人)。丁稚にもバカにされるドジで間抜けな男だが、無類のお人よし。お染の付き人にはうってつけ。いざという時には助け舟を出す鳶の頭・べらぼう半次(太川陽介)もこっそり付き従う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  5. 5

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  1. 6

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  2. 7

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  3. 8

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」