著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

話題の肥満薬はどこまで安全なのか…糖尿病なしの患者に投与

公開日: 更新日:

 最近新しい肥満症の治療薬が発売され、大きな話題となっています。これはGLP-1受容体作動薬というタイプの薬で、もともとは糖尿病の治療薬として使用されていたものです。その後、臨床試験の結果、体重が減ることが確認されたので、糖尿病のない肥満の患者さんにも使用する試験をして、新たに肥満症の治療薬として認可されたのです。週に1回注射で使用する方法が主体で、その効果が高いため、急速に使用が拡大しています。ただ、問題は「やせ薬」として、きちんとした医師の診察などは受けずに使用されているケースが多い、という点です。医療用として開発されたこの薬を気軽に使用することに何かリスクはないのでしょうか?

 今年の耳鼻科学の専門誌に、GLP-1受容体作動薬の耳鼻科領域の副作用(有害事象)をまとめた論文が掲載されています。

 アメリカの専門機関に寄せられた情報では、2023年までに1万例近い、耳鼻科領域に関連する副作用報告が寄せられました。その結果、甲状腺のがんや胃酸の逆流、口の渇きや嗅覚障害、顔面神経マヒなどの病気や症状が、GLP-1受容体作動薬の使用により増加することが確認されたのです。特に甲状腺のがんのリスクは10倍以上増加していました。

 GLP-1受容体作動薬は有効性のある薬ですが、特有の副作用もあるため、しっかりと医師の診察を受け、適正に使用する必要があるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    和久田麻由子アナがフジとTBSではなく日テレを選んだワケ 今週からついに新報道番組に登場

  2. 2

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  3. 3

    高市首相に浮上する「サミット花道論」地方選で連敗、就任半年で激ヤセ&ふらふら…“辞めろデモ”も拡大

  4. 4

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  5. 5

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  1. 6

    ビートルズの“最脱力アルバム”の中でも脱力度の高い4曲を一気に

  2. 7

    萩本欽一(5)「親父はカメラ屋、母親はご飯も炊けない四国のお姫さまだった」

  3. 8

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 9

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  5. 10

    阪神・立石正広は“走り方”にさえ問題あり 3度目の故障を招いた根本原因を専門家が指摘