ルーキー入谷響の“自爆”は「飛ばし屋」ならでは…勝負所の未熟なマネジメントで2勝目逃す
【CAT Ladies】最終日
通算8アンダーで6人が並んだ18番。櫻井心那(21)がバーディーを奪い、2年ぶり5勝目を挙げて大粒の涙を流した。
終盤に大混戦になったのは首位を走るルーキーの大崩れが要因だった。
6月のニチレイレディスで新人優勝一番乗りを果たした入谷響(19)は、8番から怒涛の5連続バーディーで12アンダーまでスコアを伸ばし、2位に3打差をつけ独走態勢に入った。ところが、13、14番の連続ボギーで1打差に。それでも首位にいるし、まだ4ホールも残っている。焦ることはないのに、ここから若さが出た。
この日の15番パー5は前日よりティーイングエリアを55ヤードも前に出して504ヤード。飛ばし屋なら1打目にスプーンを使っても、第2打でグリーン近くまで運べたが、入谷はドライバーを使って右林のOBエリアへ入れた。
「このホールは飛距離が出る選手ほど右のOBが危ないのです。入谷はここをダブルボギーにして8アンダー。まだ踏みとどまっていればわからなかったが、16番パー4でもミスが出た。ピンまで121ヤードの第2打をピッチングウエッジで、下り傾斜が強く難しい左サイドに乗せて3パットボギー。18番パー5もドライバーで290ヤード以上飛ばしながら、2オン狙いのショットをバンカーに入れて寄らず入らずのボギー。終わってみれば、通算6アンダーの9位でした。入谷は平均飛距離が260.07でランク2位。豪快なスイングは魅力ですが、飛ばし屋によくある、ここぞというときのマネジメントの甘さが出た」(ツアー関係者)