吉岡里帆に好機!低視聴率“あざとかわいい”女優脱却の勘所

公開日: 更新日:

■性格俳優の持ち味を生かせず

「吉岡さんは17年5月からオンエアされた日清食品『日清きつねどん兵衛』のCMで狐の耳をつけた“どんぎつね”として登場。“あざとかわいい”演出で男性ファンを魅了しました。しかし、これが女性には不評で、『きみが心に――』でもボディーラインを強調した衣装で女性視聴者からさらに敬遠されてしまった。その後も、水着グラビアや写真集と、グラビアアイドルのような露出が増えたことで、女優としても性格俳優から“かわいい”を主体とする役柄に変わっていきました。その結果、彼女の本来の持ち味だったコミカルな個性が薄れてしまい、同じ土俵に立つ女優の中で埋もれていった印象です」(芸能ライター・弘世一紀氏)

 とはいえ、決して吉岡の演技の質が落ちたわけではない。19年の「時効警察はじめました」(テレビ朝日系)は視聴率こそ振るわなかったが、すっとんきょうなせりふ回しで突然テンションを上げたり豪快で吹っ切れた演技は、性格俳優・吉岡里帆の真骨頂だった。

「『ジャンボ宝くじ』のCMでは、魔性の女っぽいキャラを小出しにしたり、『ソフトバンクY!mobile』ではバカボンのママ役でキレッキレのダンスを披露したりと、彼女の個性が際立ち、“あざとかわいさ”は徐々に薄まってきているように感じます。今回のドラマでも、ぜひ振り幅の大きいキレッキレの演技を見せてもらいたいですね」(弘世一紀氏)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ