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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

アメリカの軍事力だけで世界が保たれてるのかと思うと恐ろしい

公開日: 更新日:

 デモに暴動にテロに銃乱射、麻薬に詐欺にイジメに自殺、楽しいニュースが何もない。うんざりだ。世界に未来はあるのかって? 子供なんかつくりたくもないという人の気持ちもよく分かるよ。

 先週、アメリカ大統領のバイデンが世界に向けた初会見で、米国と中国の体制間の対立についてのたまっていた。中国の習近平というのは「ドタマこそ切れるが、『民主主義』の小骨すら体にない」人間だと。プーチンと同じで、自分とこの「専制主義」ちゅーのが将来は世界の主流になり、「民主主義」は機能しなくなると考えているヤツだと。電話会談でも「わしらは戦争対決はしたくないけど、あんたら中国とはこれからキツい競争になるやろう。人権侵害も続けるなら容赦せんよ」と伝えたんだと。このじいさん大統領、意外にズバッと言う人なんでビックリした。プーチンのことも「人殺しでしょか?」と聞かれて、「そう思うわ」とすぐ答えていた。チロリン村のイタチのプー助そっくりのプーチンもキレるのを抑えて、「あんた、健康に注意しいや。冗談と違うで」と、ほんとに冗談じゃなくて明日にでも毒を盛ってやってまうぞと思わすような、ヘラヘラ顔の殺し屋みたいな返し方も恐ろしかった。

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