著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

アメリカの軍事力だけで世界が保たれてるのかと思うと恐ろしい

公開日: 更新日:

 東西の冷戦が終わって30年。今度は「民主主義」と「専制主義」の2つの体制のどっちがまともに機能するか、新しい冷戦対立が始まっている。専制主義は国の権威の下で言うことを聞けという「独裁主義」だ。プーチンロシアも習中国も逆らう国や人間を弾圧してしまう危ない体制だ。でも、バイデンじいさんもさすがに「独裁者」とは言わなかった。十分に独裁者だが。「アメリカは自由と人権に基づいて建国されたんだ」とじいさんも自分に言い聞かすように理念だけ強気で唱えていたが、国内は分断社会のまま。黒人やアジア人差別は止まらないし、トチ狂ったヤツの銃乱射も日課のように起こりまくってる。銃乱射を止めたいのなら、国民全員から銃を取り上げて誰にも売らなければいいのに、それを命じた大統領はいない。どこも血の気の多い国だらけだが、英国の有名小説家D・H・ロレンスは「アメリカの魂は孤独で禁欲的で人殺しだ」と書いた。言い得て妙だが。だからか、民主主義の旗の下、自由資本主義経済を押し通すため、世界196カ国のうち150カ国に米軍基地がおかれてる。アメリカの軍事力だけで世界が保たれてるのかと思うと、それも恐ろしい。

 そんな大国に降伏し、うわべの民主主義と金儲けだけを教えられたのが日本だ。以来、ずっとアメリカに飼われて追従してきた。みかじめ料もどっさり払ってきた。それで辺野古反対などとほざくとすぐに首相は首が飛んだ。敗戦の闇から今がある。「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」(貴志謙介著/NHK出版)という本もそこを暴いて、その辺の小説より痛快だ。飲み会より、読書の方がためになる。このつづきは来週に。

■映画「無頼」絶賛公開中! 詳細はHPで

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    迷走から一転…NHK朝ドラ「風、薫る」にヒットの予感が漂うワケ

  2. 2

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  3. 3

    ド軍指揮官が佐々木朗希に「計算できない投手は要らない」…正念場のカブス戦で怖い「魔の三回」

  4. 4

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  5. 5

    2学年上の櫻井翔に諭されて堀越高校に進んだ松本潤のかけがえのない出会い

  1. 6

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 7

    (5)梶原一騎は「極真の若いやつらが襲ってきたらドタマかち割ってやる」と特殊警棒を振り回した

  3. 8

    「風、薫る」で際立つ2人の“2世俳優” クズでも憎めない三浦貴大、変態紳士・高嶋政宏の下僕ぶりにハラハラ

  4. 9

    高市首相&進次郎防衛相がGWに早速「死の商人」外交 武器輸出解禁で殺傷兵器をトップセールス

  5. 10

    「再始動」報道続々の中居正広氏がカムバックする日 「悪名は無名に勝る」と業界が虎視眈々のワケ