著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<17>東京地裁立川支部の廊下で若い女性弁護士に突然土下座した

公開日: 更新日:

 ドン・ファンの裁判はほとんどが本人訴訟で、自ら原告席で持論を述べた。ただし滑舌が悪いので、裁判長や相手側弁護士が何度も聞き返すことも珍しくなかった。

 立川支部のある裁判は、お金を貸した客から訴えられたものだった。相手は都内にある東証1部上場企業に勤めるサラリーマンで、未返却の金が30万円ほど残っていた。

「入金がされていません。返済をお願いします アプリコ」

 ドン・ファンは、このようなメールを何度も何度も送信した。これが脅迫まがいの文面であれば即レッドカードであるが、問題になったのは送信時刻で、午前2時半、3時、3時半というように一般的には非常識な時間だった。これを「不当な返却催促である」として30万円の慰謝料を求めてきたのである。

「私は日常、午前1時には起床して、出勤が早いときは2時や3時もありますから勤務時間になります。勤務においてメールで借金の返済を求めたものですから、正常な業務です」

 ドン・ファンはこのように抗弁したが、その理屈が通るワケがないのは私にもわかる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱