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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

“人気YouTuber”宮迫博之も手越祐也も…失って初めて知ったテレビの偉大さ

公開日: 更新日:

「宮迫には一発屋ではない実績があるし、復帰すれば仕事も人気も取り戻せる自信めいたものがある。そんな胸の内が今回の金儲け発言につながったと思う」(芸能関係者)

 深掘りすれば、切羽詰まった懐事情も透けて見える。現在、ユーチューブを主に活動しているが、不特定多数の人が見るテレビとは収入も含め歴然の差がある。テレビ離れが喧伝される時代でも、やはりテレビの力は大きい。ジャニーズを辞めユーチューバーに活路を求めている手越祐也も「無料でもテレビに出ますよ」とインタビューで発言した。

「親の小言と冷や酒は後で効く」というが、「テレビの良さは、なくして初めて知る」のかもしれない。それを身に染みているのが手越であり宮迫。テレビに出たい焦りが今回の発言につながっていると思うが、「引退したい」は余計だったと思う。

 芸能界に定年はない。辞める時は本人の決断ひとつ。関西芸人の先輩・上岡龍太郎は58歳、島田紳助も55歳で芸能界から引退している。松本人志も自身の番組で「もう数年で辞めるんで」という発言をして話題になったばかり。かつて明石家さんまも還暦引退が言われた。芸人の発言だけに頭からは信じられないが、仕事も人気もピーク時に辞めるのは「関西芸人の生きざま」みたいな傾向もできつつある。現在51歳の宮迫がもうひと稼ぎして引退すれば50代半ばぐらいの計算。よくできた話だが、「そんな虫のいい話をまともに聞く人はいない」の声も少なくない。

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