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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<15>山口洋子は「今までになかった曲にしたい」と訴えた

公開日: 更新日:

沢村忠に真空を飛ばせた男」を上梓するにあたって筆者は、銀座のクラブ「姫」に足しげく通った多くの関係者に話を聞いた。その際、彼らは「2階にカフェがあってねえ」と幾度となく口にした。

「カフェってなんですか?」

「姫の2階にさ、カフェがあったんだよ」

 それによると1階のフロア(写真)の端の階段を上ると中2階にカフェがしつらえてあったという。そもそもは、1階のフロアが満席のとき待ってもらうためのものだったが、程なく音楽関係者や出版関係者との打ち合わせの場となり、時には山口洋子自身が原稿を書く書斎にもなった。「詞を書いたから見てほしい」と山口洋子から連絡を受けた平尾昌晃も、このときはいつもの華やかなフロアではなく、まずこのカフェに出向いた。「話が終わったら1階に下りていくらでも遊んでいいから」とマダムは言った。

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