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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

Netflix版「新聞記者」批判騒動 描かれるディテールこそが報道とは何かを教えてくれる

公開日: 更新日:

 Netflixドラマ「新聞記者」をめぐって騒がしい。残念なのは、それが特定の人間の批判となっていることだ。現在進行形のスキャンダルをフィクションとして描くのは問題との指摘もあるようだが、逆にそれはいけないという明確なルールなどあるのだろうか? 私は知らない。誰かを批判することに躍起になっている人は冷静になるべきだろう。

 もちろん、ドラマが面白いと思うか否かは個人の自由だ。それをジャーナリズムとの関係で語るのも自由だが、それは趣味の範囲でしかない。例えるなら、刑事ドラマを本物の刑事が見て「リアリティーがない」と言っている程度のことだ。

 私自身は、このドラマは面白いとは思わなかった。それは「刑事ドラマを本物の刑事が」という程度の話に過ぎないが、逆にどういうドラマなら面白いかを書いてみる。

 アメリカで記者を目指す学生が学ぶジャーナリズムスクールでよく取り上げられる映画がある。新聞記者が大統領の不正を暴いた「大統領の陰謀」、テレビ記者がたばこ産業の不正を暴いた「インサイダー」、地方紙記者が地元で影響力の強いカトリック教会の児童虐待を暴いた「スポットライト」だ。

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