ジャニーズ事務所が猛抗議 話題の非公認本「女帝 メリー喜多川」ファンの賛否が分かれるワケ

公開日: 更新日:

■書評欄で今回の単行本はほとんど扱われず

 再び前出の芸能担当記者が解説する。

「ジャニーズ事務所は“50年”という表現に突っ込んだ。でも、出版社は周辺取材も含め、50年に渡って見てきたという意味で記載したのでしょう。なかには誤認する人もいるかもしれませんが、それを根拠に正確性に欠けているという主張は無理があるように感じます。本を読めば、小菅氏とメリー氏のやり取りは70年代が中心で、その後はたまに交流があった程度だと掴めます。なのに、ジャニーズ側はわざわざそのことをなぞっている。逆にいえば、突っ込み所がそれしかなかったのかもしれない。声明文は具体的な本の内容についての抗議はなく、ファンの情緒に訴えているように思います」

 しかも、書籍内で小菅氏は<本著で私が記すメリーの実像は、約半世紀にわたる「切れ間のある付き合い」の結果でしかないが、素顔の一部と信じてもらえるかは読者のご判断に任せたい>とも明言している。

女帝 メリー喜多川」はジャニーズ事務所を一大企業に育て上げたメリー氏の交渉術や思想について、実際に触れ合った人物がリアルに書いた類を見ない一冊となっている。しかし、新聞の書評には載りそうもない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり