東京3、大阪2…定数削減「試算」に自民党内は大モメ!「10増10減」仕切った森山裕前幹事長も苦言呈す
衆院の定数削減で合意した自民党と日本維新の会。小選挙区25議席、比例代表20議席を減らす内容を盛り込んだ法案を今国会に提出する。「東京3減、大阪2減」といった試算が明らかになったが、法施行から1年以内に結論が出ない場合に45議席を「自動削減」する案が盛り込まれ、自民党内からは異論が噴出。日刊ゲンダイがかつて衆院選の「一票の格差」是正のため実施された「10増10減」を巡り、党内調整を仕切った森山裕前幹事長を直撃すると、返ってきた言葉は「いかがなものか」──。
■「納得できない」などと異論噴出
「こんな拙速に定数削減を決めてしまうなんて、高市執行部は維新に乗せられすぎだよね」と話すのは、愛知の自民関係者。現状、県内の小選挙区は16だが、自民の試算で定数は「1減」となる見込みだ。
前回2024年衆院選では、連立を組んでいた公明党の候補が立った16区を除く15選挙区で自民候補が出馬。1減となると誰かが煮え湯を飲まされる可能性があり、ひと悶着は避けられない。前出の関係者は「一体、誰が調整するというのか……」と嘆いた。
自民は3日、政治制度改革本部などの合同会議を開催。定数削減法案について一応は了承し、加藤勝信政治制度改革本部長に対応を一任した。
だが、前日の同会議では「納得できない」などと異論が噴出。彼らも国民の負託を受けており、果たして1年程度でザクッと45議席も削れるのだろうか。


















