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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

研究費も滞在費も、自腹を切ってでもやるヤツがホンモノの議員だ

公開日: 更新日:

 最近、18歳の女子とホテルでどうしたこうしたと言われて、自民党をクビになったあの小チンピラ議員も、夏のボーナスが出るまでは辞職しないだろうし。大方の議員は「ありがとうございます」なんて顔はしていないし、新幹線もタダ乗りして、地元のカネ持ちケツ持ちに夕飯をたかるのが関の山だ。

 テキトーに何か言っていれば、政治屋ほど楽なものはない。「美人顔で選んでもらえば」とヌカしたバカもいたが、オレは、街に貼られてる選挙ポスターの顔のほとんどが、詐欺師に見える。

 活動経費は全額、自分で払えよ。足りなければ、党か後援会に「カネなくなったんで下さい」と金乞いしたら出してくれるだろ。それが党、後援会だ。それもないなら、議院に「公約通り、こんな活動してるので精算してくれ」と申し出たらいい。バカげた活動でない限り、ニュースに晒されて糾弾されることはないだろ。

 今、糾弾されるのは、岸田政府だ。「日本は核保有国と非保有国の『橋渡し役』をしていく。核軍縮はライフワーク」と言っていたが、先日の核禁止条約の会合に、オブザーバー参加すらしなかった。口先だけの国だ。ドイツもオランダもベルギーもオーストラリアも参加したぞ。一回ぐらい、スジの通ったことをしてみろ。会合で演説したら、アメリカに資産凍結でもされるのか。恥ずかしい国だ。岸田を糺す議員もいないのか。

 国会議員に研究費も滞在費も払ってやる必要はないのだ。自腹を切ってでもやるヤツがホンモノの議員だ。そんなヤツは現れた例がないが。

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