水道橋博士候補は天敵の“維新批判”で当選できるのか? れいわ人気+知名度の相乗効果にヒカリ
「初めて言います。清き一票をください! お願いします」──。22日公示を迎えた参院選(7月10日投開票)に、れいわ新選組から比例代表で立候補したお笑い芸人「浅草キッド」の水道橋博士候補。約20年間住んでいる東京・杉並区のJR高円寺駅前で第一声を上げた。
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博士候補は演説冒頭、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長から名誉毀損で訴えられた「スラップ訴訟」が出馬理由だと説明。集まった約20人の聴衆に「反スラップ訴訟法案を作る」と主張し、消費税廃止や教育費の無償化も実現したい政策に掲げた。
応援演説には作家の雨宮処凛氏の他、芸人の長井秀和が登場。長井は「(博士候補は)国会で一番働く男。“間違いない”」とお馴染みのネタを披露して聴衆の笑いを誘っていた。演説後の長井に話を聞くと、同じ事務所に所属する爆笑問題の太田光の名前を挙げ「応援に来たら盛り上がるので、『来てください』とお願いしようかな」と冗談交じりに言っていたが、博士候補と不仲と言われている太田が来ないのは“間違いない”。
さすがに長井も「博士の当選、“間違いない”」とは言わなかったが、その可能性はゼロじゃない。れいわは2019年、参院比例区で約230万票を集めて2議席を獲得。山本太郎代表の人気票に博士候補の知名度が加われば、今回も2議席を獲得する可能性がある。