尼崎市の個人情報46万人紛失問題 マイナンバーカードだったらゾッとする!
データを暗号化し、鍵を付けてクラウド保存するなど別の方法はなかったのか。兵庫県尼崎市で、全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失した問題。市によると、臨時特別給付金の支給事務を委託していた業者の関係社員が21日に市政情報センターで個人情報をUSBに移し、大阪府吹田市のコールセンターで移管作業を実施。その後、飲食店で飲食した際、USBが入ったかばんを紛失したという。
紛失データは、全市民の住民基本台帳情報(46万517人分)▽住民税情報(36万573件)▽21、22年度分の臨時特別給付金の対象世帯情報(8万2716世帯分)▽生活保護と児童手当受給世帯の口座情報(8万6026件分)。USBにはパスワードがかかっており、今のところ、情報の流出は確認されていないという。
お粗末極まりない話だが、同市の「個人情報保護条例」をみると、<情報通信技術の活用による大量かつ多様な個人情報の取得、保有、利用は、効率的な事務の執行や迅速な市民サービスの提供といった面において欠かせないものとなっていますが、その反面、個人情報の取扱い態様によっては、個人の権利利益を侵害するおそれも増大させています>とあり、<尼崎市の個人情報保護制度は、この両面に鑑み、個人情報保護の取扱いについて必要な事項を定めるとともに、市が保有する個人情報の開示、訂正及び利用停止を求める権利を明らかにすることにより、市政の適正かつ円滑な運営を図りつつ、個人の権利利益を保護することを目的とした条例に基づき運用しています>と説明している。