天野ひろゆきさん「これからという時にゴメンな」人生を変えたがん闘病中のマネージャーのひと言

公開日: 更新日:

屈辱だと思ったアイドルの水泳大会で大揉め

 アイドル水泳大会の仕事に、当時は芸人がにぎやかしで出るじゃないですか。現場に行くと僕の出番が、アイドルの女の子が渡るでかい発泡スチロールの板を水中で支える役。それが屈辱でねえ。

 当時、ウドちゃんは派手さで目立っていたけど、僕は輝けていなかったこともあって、「俺は発泡スチロールを支えるために芸人になったんじゃないから、出ない!」と。矢島さんは「仕事だからやりなさい」と言い合い。でも、僕は楽屋から出なかった。テレビを見ると、ウドちゃんがノリノリで発泡スチロールを支えてた(笑)。考え方が違うんだなあ、と思いました。

 これは後々わかったんですけど、ウドちゃんだけにきた仕事を僕に回してくれたり2人の仕事にしてくれていたのに、僕はそれがわかっていなかったんですよ。

 僕らがブレークした時は本当に喜んでくれました。最初の、ウドちゃんの爆発力で売れた時は「僕のことは認めてくれてないんじゃないか」という感覚もあって反発していたけど、伊集院光さんの後枠で僕一人でラジオをやらせてもらえたり、僕らの単独ライブもつくってくれたりと、少しずつ信頼ができた。今思えば何でも話せる家族のようなマネジャーさんでしたよ。

「ウリナリ」の現場でも「ヤジー」と共演者やスタッフに呼ばれて親しまれていました。一度、テレビに出そうとしたら、本気で怒ってましたよ。「おまえらはテレビに出たいだろうけど、俺は出たくないからマネジャーやってるんだよ!」と。お酒が大好きで、飲むと上機嫌でした。 

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所