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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレビ視聴率急降下のなか“昭和もの”バラエティーが好調…Z世代タレントには逆に新鮮?

公開日: 更新日:

面白いアーカイブが山ほどある

 例えば「昭和暮らしはヤバい!?」として飛行機内で喫煙、国会でも会議中に議員が、病院では医師が診療中にたばこをスパスパ。昭和41年当時の男性の喫煙率は83.7%というから驚く。

 ネズミ捕りはネズミを捕獲したら水に沈めて殺処分する。それがZ世代にはショックな様子だった。タレント名鑑や野球名鑑には自宅の住所が書かれていて個人情報ダダ漏れ。松本も「ある朝起きたらファンが布団の横に座ってた」とコメントしていた。

 カラーひよこに、グルービーケース、腕時計に付けるアルミのカレンダーに赤チン、不幸の手紙にコックリさん、ギョウ虫検査……昭和世代には涙ものの懐かしさだ。

 赤チンを知らないゆうちゃみが「赤チン!?」と妙に過剰に反応したのもむべなるかな。はったい粉、ポン菓子といったおやつの話題も。

 スタジオに「ポン菓子」の機械が登場。トンカチで叩いた爆音にZ世代は絶叫!

 とはいえ今回、数字がよかったことで今後、この手の番組が一気に増えるのではと危惧する。局には過去のアーカイブが山のようにあり、番組をお手軽に作ろうと思えば簡単にできる。しかも、昭和レトロブームとかで若い子が興味を持ってくれるかもしれない。

 そもそも昭和の時代には「クイズ!年の差なんて」(フジテレビ系)もあった。世代間の対立をあおる番組はたしかに面白いが、フタをあけてみると結局、見ているのは昭和世代だけってことにならなければいいが……。

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