好調の「競争の番人」に他局や芸能プロの本音は…フジ“公取委ヨイショ”に別の狙い?

公開日: 更新日:

 これをきっかけに、大手芸能事務所で人気グループの解散や看板タレントの独立が相次ぎ、テレビ局も事務所マネジャーとなれ合いでやってきた番組企画やキャスティングの見直しを迫られた。テレビ・芸能界にしてみれば、公取委は“困ったこと”をしてくれたわけで、その公取委が活躍するドラマなんていまいましいというわけなのである。では、フジはどんな思惑でこのドラマを企画したのだろう。

「会計検査院、労働基準監督官、公証人、麻薬取締官など、名前は聞いたことあるけど、どんな仕事をしているのかよく知らないというお役人ドラマは、これまでもそこそこ人気になってきました。新型コロナなどで中小企業が苦しくなっているこの時期に公取委というのは、いい着想ですよ」(番組制作会社社長)

■系列局支配を強める在京キー局

 ただ、フジの狙いはそれだけではなさそう。「在京キー局はいま、系列局支配を強めていて、キー局が系列局に不利な取引を押し付ける独禁法違反の『優越的地位の乱用』がないか、公取委は注視してます。フジはローカル局への出資に積極的なので、公取委に印象を良くしておこうというのはあるかもしれませんね」とメディアアナリストはみる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ