好調の「競争の番人」に他局や芸能プロの本音は…フジ“公取委ヨイショ”に別の狙い?

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 これをきっかけに、大手芸能事務所で人気グループの解散や看板タレントの独立が相次ぎ、テレビ局も事務所マネジャーとなれ合いでやってきた番組企画やキャスティングの見直しを迫られた。テレビ・芸能界にしてみれば、公取委は“困ったこと”をしてくれたわけで、その公取委が活躍するドラマなんていまいましいというわけなのである。では、フジはどんな思惑でこのドラマを企画したのだろう。

「会計検査院、労働基準監督官、公証人、麻薬取締官など、名前は聞いたことあるけど、どんな仕事をしているのかよく知らないというお役人ドラマは、これまでもそこそこ人気になってきました。新型コロナなどで中小企業が苦しくなっているこの時期に公取委というのは、いい着想ですよ」(番組制作会社社長)

■系列局支配を強める在京キー局

 ただ、フジの狙いはそれだけではなさそう。「在京キー局はいま、系列局支配を強めていて、キー局が系列局に不利な取引を押し付ける独禁法違反の『優越的地位の乱用』がないか、公取委は注視してます。フジはローカル局への出資に積極的なので、公取委に印象を良くしておこうというのはあるかもしれませんね」とメディアアナリストはみる。

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