篠田麻里子は松居一代やカイヤを超える? 凄まじい「劇場型 夫婦ゲンカ」の歴史

公開日: 更新日:

 こうした「劇場型夫婦喧嘩」の嚆矢(こうし)といえば、俳優の船越英一郎と女優の松居一代であろう。船越が、松居の友人女性不倫関係にあると動画で暴露し、彼女とSEXするために、「重度の糖尿病なのにバイアグラ100ml(正しくはmg)を飲み続けている」「奴のパソコンにはアダルトの履歴がぎっしり」「2人でアダルトを見たが、私とのSEXではバイアグラの効果はなかった」などと、閨房(けいぼう)の秘め事までをバラした(「週刊新潮」2017年7月20日号から)。

 ワイドショーは大喜びして連日彼女の動画を流し、週刊誌は松居のインタビューを競って掲載した。離婚したが、船越には“バイアグラ男”という愛称が定着したのである。

 結婚してから30年間も夫婦喧嘩を繰り広げ、法廷闘争にまで持ち込んだのが俳優の川崎麻世とタレントのカイヤだった。川崎が、カイヤにハイヒールで頭を殴られ、彼女の車にひかれそうになったといえば、カイヤも川崎から壮絶なDVを受けたと告白。「いつか殺されると思った」などと涙ながらに主張した。

 2020年、東京家裁はわずか30秒で「離婚を認める」と判決を下した。

 まだある。妻の不倫を疑い、バッグに入っていた大人のおもちゃ「ウーマナイザー」に付着している体液と、密かに不倫相手のDNAを入手して鑑定に出したのは、グラドルの熊田曜子の夫である。熊田は夫に殴られたと訴え、現在、裁判になっているが、不倫に関しては全否定している。

 この騒動で大喜びしたのが「ウーマナイザー」のドイツにある製造元。ツイッターのトレンド入りし、売り上げが何倍にもなったというのだ。

 文豪チェーホフの言葉である。「もし人生をやり直すとしたら、私は結婚しない」──。(文中敬称略)

(「週刊現代」「フライデー」元編集長 元木昌彦)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」