本多正識
著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

三浦マイルドは「僕がいながら申し訳ありませんでした!」と土下座してきた

公開日: 更新日:

M-1グランプリ2022」のチャンピオン・ウエストランドがネタの中で「R-1グランプリ」を揶揄するネタをしたことに噛みついて、“バトル”を展開中の「R-1ぐらんぷり2013」チャンピオン・三浦マイルド君はNSC大阪の教え子です。メディアの露出は減っていましたが、ライブの舞台には立ち、地道に活動を続けています。

 同期には友近さん、おいでやす小田君、モンスターエンジンの西森君ら個性派ぞろいの中で、ちょっと地味ながら真面目な生徒でした。卒業後の舞台ではウケてもウケなくてもいつも一生懸命に舞台を務め、「しっかりした子」というイメージを持っていました。

 もう15年以上前になるでしょうか? まだ大阪にbaseよしもとという若手の劇場があった時に、私はアドバイザーとして多い時で年に300日以上通い、事前に内容には一切口を出さず、キャットウオークから舞台を見て、終演後にダメ出しをしてリポートにまとめていました。

 そんな中、あるイベントで出演者全体の空気が緩く、ファンが来ているのでそれなりに受けてはいるのですが、惰性で舞台をやっているような何とも言えない嫌~な雰囲気で進行し、締まることなく終わってしまいました。

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