BS松竹東急「À Table!~歴史のレシピをつくって食べる~」のクオリティーがケタ違いのワケ

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 その通りに作ってみると、はたしてそれはリゾットだったり、サラダだったり、魚醤だったりして、「ああ、このころからもうあったんだね。歴史はつながってる!」(ジュン)という感動。料理を作って食べるだけでなく、知的好奇心を刺激される楽しさ。だから「遊び」──。これから、クレオパトラやベートーベンの食事も登場する。

 このドラマのもう一つの魅力は映像の美しさである。2人が食材を買い出しにいく途中に、晩秋の善福寺公園があって、印象派の風景画のような淡い色彩と静かさで描かれる。紅葉した木々と午後の日差しにキラキラ光る池に、思わず「きれい!」と声を上げてしまうはず。

 泣きわめいたり怒鳴ったりのドラマが多い昨今、こんなすてきな番組を、失礼ながら、マイナーなテレビ局が制作できるのには何かあるのか。

「松竹がバックですから、ドラマ作りの名人や気鋭の若手が活躍してるんです。このドラマも、『名建築で昼食を』やギャラクシー奨励賞を受賞した『ちょこっと京都に住んでみた。』(テレビ大阪制作)のチームですよ。ジャニーズ系を並べるだけのとはレベルが違います」(テレビ情報誌編集デスク)

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