(3)なぜ梅毒は家庭内に侵入したのか…見えてきた感染ネットワーク

公開日: 更新日:

 では、なぜ梅毒はここまで広がったのだろうか。

 東京都のデータを見ると、流行を支えていたのは異性間感染だった可能性が高い。異性間感染は2023年にピークを迎えた一方、同性間感染は大きな増減を示していない。つまり今回の流行は、一部のコミュニティーだけで完結したものではなく、一般社会の男女を巻き込んだ流行だったと考えられる。

 その背景としては、マッチングアプリの普及、人の移動の活発化、コロナ禍後の接触機会の増加などが指摘されている。しかし、それだけでは今回の流行の広がりを十分に説明することは難しい。

 近年、社会問題化された歌舞伎町の立ちんぼやSNSを利用した個人売春は一見すると、個人がスマートフォンを使って相手を探しているだけのように思える。

 しかし犯罪社会学者やルポライターの間では、「個人化して見える性産業の背後で、むしろ売春の組織化が進んでいる」との指摘がある。

 実際、近年摘発された全国規模のスカウト組織は、SNSを利用して女性を集め、風俗店や売春の場へ紹介する仕組みを構築していたとされる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです