東京・銀座の“ガチチュニジアン”を食らってわかった敵の正体…21日13時に森保ジャパンと激突!

公開日: 更新日:

 北アフリカの地中海沿岸に位置するチュニジア。アラブと地中海、かつて統治していたフランスの文化が交わり、古代都市カルタゴの遺跡でも知られる国だ。21日に北中米W杯で森保ジャパンが対戦する相手だが、日本人にとって、なじみ深い国ではない。どんな国なのか。敵を知るには、まず彼らの体をつくる食文化からだ。そこで日刊ゲンダイは東京のど真ん中でチュニジア人夫婦が営む本格料理店に突撃。試合を前に“ガチチュニジアン”を食らい、彼らの正体を探った。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

  ◇  ◇  ◇

 訪れたのは、東京メトロ日比谷線・東銀座駅から歩いて5分の「ラジュール タパス&ワイン」。店主のハジリ・モラドさん(55)は開口一番、「今日はよろしくお願いします」と一言。流暢な日本語にいきなり驚かされた。聞けば、28歳からずっと日本で暮らしているという。

 まずすすめられたのは唐辛子をベースにしたペースト状の調味料「ハリッサ」。チュニジアでは当たり前のように食卓に上る国民的調味料だ。

 続いて運ばれてきたのが、前菜の「ブリック」。薄い皮でツナ、マッシュポテト、半熟卵を包んだ揚げ物で、ナイフを入れると、パリパリの皮の中から黄身がトロリ。ツナとポテトのうまみを、ハリッサのピリッとした辛さが引き締める。

 メインは、チキンと野菜の「クスクス」だ。粒立ったペーストのように見えるが、実は小麦からつくられるパスタである。その上に骨付きチキンやパプリカ、ナスが豪快に盛られている。チキンはスプーンでほぐれるほどホロホロで、クスクスがすすむ、すすむ。

「味付けは全部、本場と同じ。ただ、辛い系のメニューだけ、少し控えめに。それくらいですね」

 うまみと辛さを兼ね備えた料理が、彼らの強靱なフィジカルとメンタルを形成しているのかもしれない。

 それにしても、モラドさんは何をきっかけに日本へやって来たのか。

「1歳上の兄が、国費留学生として東京大学に通っていたんです。それで兄を訪ねて初めて来日したのが26歳の時です」

 当時の東京には、さまざまな外国料理店があったが、チュニジア料理店は見当たらなかった。

「だったら、自分がやったら面白そうだと。料理学校を出て、料理人をしていましたから」

 2年の準備期間を経て再来日。地中海料理店でチュニジア料理を担当し、日本語も働きながら一から覚えた。2005年に新宿で自分の店を開き(18年に閉店)、銀座の飲食店で改めて腕を磨いた後、25年に現在の店をオープンした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり

  2. 2

    【2026夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想!横浜vs沖縄尚学の超好カードは…

  3. 3

    国内の米価格は下がる一方…“早場米”の概算金は前年より4割下回り農家からは悲鳴が

  4. 4

    阪神藤川監督の「焦り」「短気」「采配」に大きな不安…岡田前監督もチクリ「崩れてる感じするわ」

  5. 5

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    阪神・大山悠輔なぜ離婚を自ら公表? 球団OBが指摘する「先手」の狙い

  3. 8

    嘘つき高市首相“鬼リピ”フレーズ「実質賃金の上昇率はG7で最も高い」は追い風参考記録のマヤカシ

  4. 9

    菅野智之トレード不成立の裏に致命的な“前科”…ここまで11勝4敗でも市場価値が低かったワケ

  5. 10

    トランプ大統領もそっぽ 表面化した日米包囲網「反高市」うねり急拡大…2大後ろ盾が剥落