NHKドラマ「大奥」シーズン2今秋放送 見どころは赤面疱瘡ワクチン開発や西郷隆盛との対決

公開日: 更新日:

 それにしても、「大奥」は10年ほど前にすでにTBS映画や連続ドラマにしていて、本作はリメーク。NHKはなぜそんなドラマを今、企画したのか。

「TBSのころは、男女逆転とボーイズラブのちょっと危ないお話という感じでしたが、この10年間でジェンダーに対する認識が大きく変わりました。女性の将軍に違和感はありませんし、同性婚だって当たり前です。冨永愛の8代・吉宗なんか、凜々しくてしたたかで哀しくて、『暴れん坊将軍』なんかよりよっぽど上様らしいですよ。男中心社会へのアンチという意味では、現代の日本に通じる問題提起になっています。“やるなら今でしょ”とNHKは仕掛けたわけです」(テレビドラマ批評家)

 男女の役割をぐるり逆転することで、「女なんだから」「男らしく」という押しつけをぶっ壊そうよ、というメッセージでもあるのだろう。発達障害の女性将軍(9代・家重)も活躍させるなど、とにかく意欲的だ。

「大奥」では、インティマシー・コーディネーターを導入したのも話題になった。濡れ場や肌を露出するシーンが少なくないので、俳優たちがそうした演出を納得して演じているかを確認し、サポートするスタッフで、NHKで初めて。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋