「SWAのメンバーは創作の刺激になってますし、新作派の後輩たちには背中を押されてる」

公開日: 更新日:

 彦いちは学生時代、極真空手の道場に通っていた。

「一時は大山倍達総裁に弟子入りしたいと思ってました。ところが、道場で化け物みたいな肉体と精神を持つ猛者連中に圧倒され、痛いのが好きじゃないこともわかったので、断念して木久扇に弟子入りしたわけです」

 落語協会のビッグイベント<謝楽祭>は、毎年9月に開かれる。コロナ禍で休止する以前、彦いちは空手を生かしたパフォーマンスを披露していた。

「僕が実行委員長を務めた年に、『労りの男』と銘打ったのが最初で、5年続けてやりました。これは、お客さまに空手の練習用の板を500円で買っていただき、日頃不満に思っていることを書いてもらいます。その板を僕が空手で割って、お客さまの心を労る。労りと板割りをかけてます(笑)。割った板は、後日、僕がお焚き上げをしてもらうんです」

 露店で飲食物や落語家グッズを販売する芸人が多い中、パフォーマンス系は珍しく、毎年行列ができたという。

「ある年なんか、午前中のうちに70枚も割ったら、さすがに拳を痛めまして(笑)。午後は、『只今治療中』という札を下げて休みました」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較