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増淵敏之法政大学大学院政策創造研究科教授

1957年、札幌市生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。専門は文化地理学。東芝EMIやソニー・ミュージックエンタテインメントなどでコンテンツ制作に携わった経歴を持ち、現在はコンテンツツーリズム学会会長や文化経済学会日本特別理事などの公職も務める、コンテンツ戦略の第一人者。「ローカルコンテンツと地域再生」(水曜社)、「『湘南』の誕生」(リットーミュージック)、「おにぎりと日本人」(洋泉社)など著書多数。最新刊に「韓国コンテンツはなぜ世界を席巻するのか」(徳間書店)がある。

(1)第4次韓流ブームの到来 韓国エンタメ界×Netflixの戦略が「イカゲーム」で結実

公開日: 更新日:

 第4次とされる韓流ドラマのブームによって、再びロケ地の聖地巡礼が国内外から注目を集めている。

 2020年以降、日本での韓流ブームが再燃。19年末からの新型コロナのパンデミックの影響で外出自粛が求められたことに要因のひとつはあるだろう。人々の自宅にいる時間は格段に増えたということだ。

 ブームを牽引したのは「梨泰院クラス」「愛の不時着」だった。背景にはNetflixやAmazonプライムなどの定額動画配信サービスの普及がある。定額動画配信サービスは韓国のドラマのカタログが充実しており、見事にライフスタイルの変化とマッチングしたとみてもよい。

 21年の「イカゲーム」は韓流ドラマのグローバル市場での認知を広げた作品であろう。その後も「その年、私たちは」「二十五、二十一」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「ザ・グローリー」と続々とヒット作品が生まれている。  

 なかでも「イカゲーム」はNetflixでは世界90カ国で視聴数第1位を記録することになった。

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