カウアン氏に続く2人目の実名&顔出し告白 ジャニーズ事務所は「#MeToo」運動にどう対処するのか

公開日: 更新日:

 BBCのドキュメンタリー番組に端を発した、「ジャニー喜多川前社長性加害問題」に揺れるジャニーズ事務所。事務所としては記者会見を開くこともなく、取引先などへの説明でお茶を濁したままである。

 この問題を顔出し&実名で告発した元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモト氏(26)に続き、1998年からジャニーズJr.として活動していた橋田康氏(37)が発売中の「週刊文春」で、ジャニー氏から受けた被害を赤裸々に告白している。

 橋田氏は後にKAT-TUNNEWSになるメンバーらと一緒にジュニアとして活動し、KinKi KidsV6のバックダンサーを務めていたというが、1999年、彼が13歳の時に、地方公演の宿泊先のホテルで“事件”は起きた。橋田氏が疲れ切って就寝していた深夜、ジャニー氏が布団に入ってきて、1時間ほどのマッサージを受けた後、下着が下げられ、口での刺激が加えられ、初めての射精を経験したという。

 橋田氏はその後、ひとり泣きながらシャワーを浴びたことや、翌日、何の説明もなくジャニー氏から1万円渡されたこと、そしてその後、ドラマなど活躍の場が増えたことも語っている。しかし高校卒業を機に退所し、今はダンサーや俳優兼プロデューサーとして芸能活動を続けているという。

 同誌ではこれまで、元ジュニア合計11人によるジャニー喜多川氏から受けた性加害の告白を掲載しているが、顔出し&実名での告白は、カウアン氏に続き2人目となる。

 橋田氏は「誰か分からない人間がイニシャルで話すより、顔を出して自分の言葉で話をした方が、強く世の中に発信できると思ったのです」と同誌に語っているが、同誌の事実確認に対しジャニーズサイドは回答していない。ジャニーズ事情に詳しいワイドショー芸能デスクはこう話す。

「スポーツ新聞やジャニーズ事務所と付き合いのあるメディアは今回の問題についてほとんど扱っていませんが、今後、実名によるこうした告発の流れは、大きくなってくる可能性はあります」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”