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碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

「ペンディングトレイン」には決着をつけなくてはならない「課題」が結構ある

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 今期ドラマの多くがゴール間近となった。連ドラの最終回は作品全体の評価につながる勝負どころだ。今週最終回を迎える「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS系)も例外ではない。いや、それどころか「最も注目すべき最終回」と言っていいかもしれない。なぜなら、決着をつけなくてはならない「課題」が結構あるからだ。

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 2023年春、美容師の直哉(山田裕貴)や消防士の優斗(赤楚衛二)ら普通の人々が乗った電車が30年後の未来にタイムワープしてしまう。深い森の中での集団サバイバルが続いていたが、先週、ようやく過去の世界に戻ることができた。

 しかし、そこは3年先の26年5月だった。この年、小惑星による大災害が起きることを知る彼らを、周囲は好奇と疑いの目で見るばかり。生還の喜びも無力感と絶望感へと変わってしまう。

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