著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「月9」も苦戦の連続…巻き返しに必死なフジテレビは空回りしているようにしか見えない

公開日: 更新日:

 バラエティーも充実していた。「THE MANZAI」「オレたちひょうきん族」「ドリフ大爆笑」は「軽チャー路線」とも言われ人気を誇った。

 トレンディードラマブームの礎になった“月9”。田村正和の「古畑任三郎」シリーズ。他にも既成のスポーツニュースからプロ野球に特出した「プロ野球ニュース」。「料理の鉄人」もあった。料理人を競わせる斬新なアイデアは料理ブームのはしりだった。

 正月恒例の「新春かくし芸大会」はお節番組として欠かせなかったが、今や「箱根駅伝」や「相棒」にその座を奪われている。女子アナブームをつくったのもフジだった。90~00年代にかけて小島奈津子、菊間千乃から高島彩加藤綾子へと受けつながれた美人でセクシーな女子アナはアイドルも顔負けの人気だった。週刊誌も女子アナスキャンダルは鉄板ネタだった。

 バブル景気にも似ていたフジの勢いを止めたのが他局。日テレが氏家斉一郎社長の時代、「やりたいこと全部やれ」と号令。フジに追いつけ追い越せを目指した。今やフジのお株を奪う人気番組をつくり上げた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった