著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

4月スタートNHK情報番組は“大谷翔平と天気”情報が頼みの綱? 民放との直接対決の勝算は

公開日: 更新日:

「大リーグ情報と天気が中心のTBSと日テレの番組なら勝算ありと踏んでいる」(テレビ関係者)

■ワイドショー番組の核を担っていた芸能ニュースも今は…

 本来、ワイドショーは民放独自の番組だった。各局が覇を競っていた時代、番組の核を担っていたのが芸能ニュース。各番組の専属リポーターが渦中の芸能人を追い掛けて直撃。会見場では競い合うように質問を飛ばした。今の松本人志の問題も、性加害に遭った女性や、後輩芸人に語らせるなどの交渉をする様子もない。公の場から姿を消した松本の直撃や近影を撮影するだけでも価値はある。松本報道に熱心なミヤネ屋は松本と文春の対立構図を取り上げ、法曹関係者ら識者に意見を言わせるだけで、自ら取材に動くこともない。火の粉がかぶらない位置で対立軸にある両者の争いをあおって関心を持たせる。人の褌で相撲を取る典型的なパターン。

 こんな腰が引けた報道では視聴者の信用も失う? 機を見るに敏だったのが「羽鳥慎一モーニングショー」で早々に芸能ニュースからほぼ撤退した。松本のレギュラー番組のないテレビ朝日は自由に扱えるはずなのに、ほとんど報じない。それでも連日、2桁の視聴率をとる。そこには羽鳥人気だけでなく、確かな工夫が見える。関心の高い対立関係も玉川徹氏を中心にパネリスト同士の意見のぶつかり合いを見せる。最近は政治評論家・田崎史郎氏と元明石市長の泉房穂氏の対立構図をつくり話題を集めた。普段の天気予報も長々とやらず、気象予報士のストレッチ指導で全員が体を動かす。今や番組に欠かせないコーナーになった。事件のない平時の時も独自に「正しい枕の高さ」などの役立つ情報を特集する。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった