田原俊彦さんは15歳でジャクソン5「I Want You Back」に脳天を撃ち抜かれた…MJ見続け48年

公開日: 更新日:

田原俊彦さん(歌手/63歳)

 80年代の最大のアイドルといえば、田原俊彦さん。デビュー曲「哀愁でいと」以来、数々のヒット曲を世に送り出し、今もキレのあるパフォーマンスを披露。歌手としての原点は「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソン。15歳でジャクソン5のデビュー曲「I Want You Back」に出合って以来、マイケルのことが今も頭から離れない。

  ◇  ◇  ◇

 高校1年の夏休みの時ですね。僕は早生まれなのでまだ15歳でした。芸能界に入るのを夢見ていたけど、どうやって近づいてその扉を叩けばいいのかわからなかった。歌って踊って女の子にキャーキャー言われるにはどうすればいいのか。それにはジャニーズ事務所だなって、自分で当たりを付けました。

 寿司屋の職人になると言って東京に出て行った同級生がいました。彼に「ジャニーズ事務所はどこにあるんだ」って言って、一緒についてきてもらった。特急あずさ号で甲府から出てきて新宿で落ち合い、地下鉄日比谷線に乗って六本木で降りました。都会のど真ん中に放り出されて右も左もわからない。暑い夏の日差しの中で頭がクルクル回りましたね。

 飯倉片町の事務所まで歩き、ここらしいとわかったけど、事務所に飛び込む勇気はない。声をかけてくれないかなと思いながら、その前を10往復くらいしたかな。そのうち事務所の秘書の方が気がついて、「ボク、何やってんの」と声をかけてくれた。「事務所に入りたくて、山梨の甲府から来ました」とその場で直談判しました。

 すると、「それなら日劇まで行きなさい」と言われ、タクシー代をいただきました。当時はまだ日劇でウエスタンカーニバルをやっていた。たまたま東京にジャニー(喜多川)さんがいらっしゃって、日劇の楽屋口で初めて会いました。ジャニーさんていうから外国人なのかなと思っていたから、「日本人じゃない! 顔が大きいなあ」というのが第一印象です。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情