著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ガクテンソクの舞台を2006年に初めて見た 印象は「とにかくツッコミがうまい」こと

公開日: 更新日:

「THE SECOND2024」で見事に優勝を飾ったガクテンソクの奥田君とよじょう君。「M-1グランプリ2005」でアマチュアながら準決勝に進出、NSCを経ず、オーディションで当時の若手の劇場・baseよしもとの本出番を獲得したつわものです。

 彼らの舞台を見たのはおそらく2006年の年初めだったかと思います。初見の印象は、とにかくツッコミがうまい。新人を見て“キャラクターが際立っている”とか“いいボケをしている”とか感じることはあっても“ツッコミがうまい”と思うことはほとんどないと言っていいぐらいまれなことです。それほどツッコミという役どころは難しいと言えます。

 演者は稽古を重ねてネタを知り尽くしていますが、初めて聞いたリアクションが求められます。特にツッコミはお客さんと同じ視点でツッコまないと「予定調和」の“稽古の見える漫才”になってしまいます。その点、奥田君はボケのセリフを初めて聞いた自然なリアクションが当時からできていました。

 3年前に奥田君が私の出演したNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見た感想と共に初対面の様子をブログのnote(タイトル「先生と呼べる人」)で詳しく書いてくれていますが、私は一言目に「うまいな」とホメていて、「ひとボケ、ひとツッコミはもったいない。君のツッコミなら数ボケられても、大丈夫。ツッコミはそのままいきや」と言っていたようです。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃