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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

フジテレビ・中居正広問題は、テレビ局だけの問題か?

公開日: 更新日:

 中居氏も声明文を出し、トラブルがあったことは認めた。既に双方が示談に応じ、この事に関しては口を開かないと合意している。

 声明の中にも「すでに示談が成立して芸能活動が続けられる」と書かれているが、これは少し違う。お互い黙っていて、事件を誰も知らないからこそ成立することであって、その事実が明るみに出たとあっては、スポンサーや視聴者の判断次第では復帰はかなり難しいだろう。

 だいたい「暴力行為は一切なかった」と言うのは、内容の守秘義務に反している。相手側は「いや暴力はあった」と反論できないのだから、ルール違反だ。

 ただ、追及は今や中居氏よりフジテレビに向けられている。他局はこぞって批判しているが、本当にフジテレビだけの問題なのか。いや、テレビ局だけの問題なのか。

「飲み会の席に女子社員を呼ぶ」のは一見普通のようだが、幹部や上司の横に座らせお酌をさせてはいないか。女性が芸者やコンパニオン代わりに使われてきたのではないか。

「性接待」や「性上納」などと、まるで江戸時代の悪代官や、どこかの独裁国家のような、時代錯誤の言葉が最近多すぎる。

 1人の人間が権力を持ち周りがみんな忖度して、おもねり、顔色をうかがう。そんな時代に逆戻りしていないか。デジタルだSDGsだ、コンプライアンスだとお題目は新しくても、実際、女性の地位は昭和や明治に逆行しているのではないか。

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