著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

フジテレビ・中居正広問題は、テレビ局だけの問題か?

公開日: 更新日:

 中居氏も声明文を出し、トラブルがあったことは認めた。既に双方が示談に応じ、この事に関しては口を開かないと合意している。

 声明の中にも「すでに示談が成立して芸能活動が続けられる」と書かれているが、これは少し違う。お互い黙っていて、事件を誰も知らないからこそ成立することであって、その事実が明るみに出たとあっては、スポンサーや視聴者の判断次第では復帰はかなり難しいだろう。

 だいたい「暴力行為は一切なかった」と言うのは、内容の守秘義務に反している。相手側は「いや暴力はあった」と反論できないのだから、ルール違反だ。

 ただ、追及は今や中居氏よりフジテレビに向けられている。他局はこぞって批判しているが、本当にフジテレビだけの問題なのか。いや、テレビ局だけの問題なのか。

「飲み会の席に女子社員を呼ぶ」のは一見普通のようだが、幹部や上司の横に座らせお酌をさせてはいないか。女性が芸者やコンパニオン代わりに使われてきたのではないか。

「性接待」や「性上納」などと、まるで江戸時代の悪代官や、どこかの独裁国家のような、時代錯誤の言葉が最近多すぎる。

 1人の人間が権力を持ち周りがみんな忖度して、おもねり、顔色をうかがう。そんな時代に逆戻りしていないか。デジタルだSDGsだ、コンプライアンスだとお題目は新しくても、実際、女性の地位は昭和や明治に逆行しているのではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束