ジャパネットたかた創業者の高田明さんは社長退任から10年…「あと40年、117歳まで生きる」

公開日: 更新日:

 事業承継に成功したのは、高田さんが会長などとしてとどまらず、スパッと手を引いたおかげか。

「私は通販でいろんな商品を販売してきましたが、実はもっとも苦手だったのがITなんです(笑)。これからの時代、ITに詳しくないとトップの役割は果たせないんじゃないかと強く思っていました。しかも、働き方は昭和。こんな私が会社にとどまっていたら、今頃、老害と言われていたでしょう」

■「夢持ち続け日々精進」の言葉を大事に

 さて、長崎出身の高田さんは、25歳のとき、平戸の実家のカメラ店を手伝い始めた。

 86年に分離独立し、佐世保に「株式会社たかた」設立。カメラ店からラジオショッピング、テレビショッピングへ進出し、99年「株式会社ジャパネットたかた」へ社名変更。01年に自社スタジオを開局。自らカメラの前で全国へ発信し、年商1700億円超の会社へ成長させた。

「特別なことは何ひとつやっていない。ただ、ひたすら目の前の課題を日々必死にやって、“伝えること”を極めたい、と思ってきた結果、会社が少し大きくなっただけ。そのぶん、私は他のことには疎くなって、90~2000年代にはやった音楽や映画、アニメなどは全然わからないんです。ただ、がんばったらがんばっただけ、みなさんに喜んでいただけたのでやり甲斐があり、いつも楽しい日々を送っていました。これから先も『夢持ち続け日々精進』の言葉を大事に、あと40年、117歳まで情熱をもって生きていきたいと思っています(笑)」

(取材・文=中野裕子)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃