著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

「出没!アド街ック天国/祝!放送1500回 アド街30周年SPECIAL」街と人に対する旺盛な好奇心で魅力を伝える

公開日: 更新日:

 テレビ東京系「出没!アド街ック天国」が始まったのは1995年の春。22日に「祝!放送1500回アド街30周年SPECIAL」が放送された。

 冒頭は初代MC(秘書)の八塩圭子をはじめ、大江麻理子、須黒清華、片渕茜、そして現在の中原みなみまで5人の女性アナウンサーが集合して回想座談会だった。それぞれの初登場シーンや、初代司会者だった愛川欽也との絶妙な“からみ”が何とも懐かしい。

 本編では「アド街の30年、BEST30」と名づけたランキングを発表。「ディープな横丁」「名物店主」「スターシェフ」「銭湯」といった項目が並んだ。

 それらを見ていて感心するのは街と人に対する旺盛な好奇心だ。紹介されるのは観光スポット的な名所だけではない。地元の人しか知らないような店や場所に注目し、そこに暮らす人たちも含めて街の魅力を伝えていく。

 何よりVTRの映像・編集・ナレーションのセンスがいい。押しつけがましい演出ではなく、自在な「遊び心」がある。また2代目司会者・井ノ原快彦など出演者たちが気取らず飾らず、程よく素顔を見せるスタジオも好感度を高めている。

 番組全体に独特の知性と品があり、しかもオシャレなのだ。それが30年を経た今も変わっていない。この番組に立ち上げから携わってきた演出家・菅原正豊と制作会社ハウフルスに拍手だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深