“隙あらばボケる”M-1グランプリの顔 真空ジェシカ&ヤーレンズがテレビのど真ん中で活躍する姿が見たい!
バラエティーでの立ち居振る舞いが独特なコンビという意味でも共通
今や「M-1グランプリ」の顔となった真空ジェシカとヤーレンズ。ネタが面白いのはもちろんだが、バラエティーでの立ち居振る舞いが独特なコンビという意味でも共通する。
衣装や小道具、メークなどでとっぴな世界観を打ち出す川北、小ボケを延々と繰り出す楢原に対し、相方が乗っかったりフォローしたりするイメージが強い。ロケであれトークであれ、ほとんどストレートな発言をせず隙あらばボケ続けるのが彼らの特徴だ。
一方で、川北は2年連続で大喜利特番「日本で一番早いお笑いバトル!フットンダ王決定戦」(日本テレビ系)の王者になり、ガクは「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の売れっ子芸人15人を対象とする“大学お笑いが選んだ好きな芸人GP”で2位に選ばれた。ヤーレンズはラジオでカリスマ的な人気を博し、ファーストサマーウイカがガチのファンであることを公言している。
実力者ではあるものの、とても万人ウケを望んでいるようには見えない。そして、それが魅力だとわかってはいるのだが、テレビの真ん中で活躍する姿を見たいとも思わされる。何とも奇妙な2組だ。
(鈴木旭/お笑い研究家)
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真空ジェシカの真骨頂は、その「無為自然」ぶりにあるのではないだろうか。関連記事【もっと読む】真空ジェシカ川北茂澄は無理やり何かに合わせず「フザけていたいだけ」なのだ…では、その極意に迫っている。