ハマコー出演ドラマが「コナン」ヒットにつながった?
演出は、70年代に「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」などTBSドラマで大活躍して“鬼才”と呼ばれた久世光彦さん(06年没)。
畑違いの小林亜星さん(21年没)を抜擢して“石屋の寺内貫太郎”というガンコ親父を人気者にした久世さんによって、ハマコーさんがどんな親父になるのかと思ったら、奥さんと娘たちに振り回される“平成のお父さん”だったのに拍子抜けした覚えがある。存在感はすごいのだけど、おぼつかないセリフはどうしてもコントの域を出なかった。
ところで、このドラマの広報を担当していたのが諏訪道彦さん。もともとアニメ界では有名なプロデューサーだったが、本人いわく「たまたま担当アニメがなかったタイミング」で、このドラマの宣伝業務をこなしていた。
「TBSドラマの黄金期をつくった久世さんと、久世さんが声をかけたハマコーさん。それに八千草薫さんですよ。森光子さんも出るし、藤あや子さんも出演だけじゃなくエンディングの歌まで。こんなにワクワクする座組なのに、なかなか数字が取れない。ドラマって難しいです」