妻夫木聡「ザ・ロイヤルファミリー」で“呪い”断ちたいが…災難続き「TBS日曜劇場」秋の改編前から大揺れ
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「一連の騒動は置いておくとして」と、こう続ける。
「松本さんは2016年、18年に日曜劇場で放送されて大ヒットした『99.9%-刑事専門弁護士ー』の“クセつよ弁護士”がハマり役でしたが、今回は真摯に患者と向き合う総合診療医という真逆のキャラ。かなり頑張っていますが、穏やかで誠実な役どころなのに、どうもうさんくさく感じてしまうのは僕だけではないはず。ただ、医療もののヒーローと言えば人間的には問題があっても技術は天才的というのが主流だし、それなら同じ嵐の二宮和也さんが『ブラックペアン』でやってますからね。真逆のキャラへの挑戦とか、派手な演出の多い日曜劇場の中では逆に新鮮という見方もできます。実際、《こんな優しいお医者さんに診てもらいたい》なんて意見も多いようです」
下降気味とはいえ、視聴率は今期のトップ。さすがの日曜劇場ブランドだが、レビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で3.6(9月5日現在)と決して上位とは言えない。そもそもブランド力の低下を指摘する向きもある。
「考察させるものでもないし、ハラハラドキドキの展開があるわけでもなく、感動の押し売り的でもない。それを《つまらない》と思うか、《穏やかに紡ぐヒューマンドラマ》と見るかで評価が分かれるんでしょう」(前出の亀井徳明氏)