中国映画「731」はサスペンス逃亡劇と日本人のパロディーで終わるのか
731部隊のことは、日本人には後ろめたさが付きまとう歴史の暗部である。だからこそ逆に、他国の製作であってもきちんと描いてもらいたいという思いがある。ニュースで映画「731」を見た後、中国人の子どもが日本のヒーローのおもちゃを投げ捨てる映像が流れたが、デフォルメされた劇中の表現をうのみにしてしまう中国人もいるのだから。
とはいえ、731部隊のことを真正面から描いた日本映画が今までないことも事実。この題材とどう向き合うべきなのか、加害者、被害者の両方の国で、映画人が考える時期に来ているのではないか?
(金澤誠/映画ライター)
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