今一番「誠実で優しい」男が似合う俳優・前原滉 包容力とサポート力を併せ持つ

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 そんな2人の15年間にはさまざまな出来事が起こるのだが、高橋演じる“陸”の心を持った芳根演じる“まなみ”は、20代で結婚、妊娠する。その結婚相手が前原滉扮する涼。まなみには早産の恐れがあって体調を崩し、死の恐怖にとらわれる。そこで彼女(心は彼)が電話で助けを求めるのが、見た目は陸のまなみなのだが、そこには自分が死ねば相手の体も死んでしまうことに対する、申し訳ないという気持ちがある。そんなまなみの複雑な心中を知らずに、ひたすら彼女に優しく接する涼。不安から来るまなみの罵詈雑言にも耐え、それでも彼女の心を落ち着かせようと優しく笑いかける、涼の表情が切ない。

 トランスジェンダーの女性にも、男性と心が入れ替わった女性にも、無償の愛を傾けるキャラクターを演じた前原滉。またそんな役柄が非常に似合う、今「誠実で優しい」男性をやらせたら右に出る者がいない、ピュアな存在感が際立つ30代の逸材である。

(金澤誠/映画ライター)

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 金澤誠氏の映画記事はこちら。関連記事【もっと読む】中国映画「731」はサスペンス逃亡劇と日本人のパロディーで終わるのか…もあわせて読みたい。

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